桜の開花以来今日は珍しく晴れあがった。 今年ほど花がもったのも珍しい事だと報じている。
今日は午前中目黒まで買い物に出た。 バスは乳母車に子供を乗せた若いママが目立った。 行きのバスでは、乳児を胸に抱き乳母車に二歳くらいの幼児を乗せた若いママが馬込辺りから乗り込んできた。 乳母車の持ち手には大きな荷物が下げてあった。 バスは左程混んではいなかったので、そのママは座ることが出来た。 そのバスの運転手は可也ブレーキを強く踏むので、幼児を乗せた乳母車は運転席の方に転がって行きそうになった、私は少し離れた席にいたけれど、慌てて立ち上がって乳母車を押さえ、車の向きを車の進行方向に平行にしてあげた。
段差のある下側の席は老人、弱者のためのものなのに、若い人たちが座っていて、私の動きに対しても少しの反応も見せない。 私の前席の女性はどう見ても30~40代。 そのママが降りる時、私は少し様子を見た。
乳飲み子を抱えている母親は乳母車を独りでバスから降ろすのは可也難しそうだったので、私は又立ち上がって出口にひっかかっている前輪を外してあげた。 ママは何度も私にお礼を言って乳母車を押して行った。
バスの乗客は私の行動をどう思ったのだろう? 決して美談ではない、私は当然の事をしただけだ。 多分運転手は感謝したに違いない。 だったら、「ありがとうございます」くらい言えば!
帰りのバスは横向きの席は70歳以上の女性が座っていて、そこへ一歳少しの女の子を乳母車に乗せたママが乗ってきた。 そこでは実に和やかな空気が満ち満ちていた。 女児をあやす老女、その方におもちゃを手渡す幼児、しばらくラりーがつずいた。 私も思わず微笑んだ。
その後訪ねて来た25歳の青年にそのことを話した。 ロンドンに行った時、混みあった地下鉄の階段で二人の若い男性、と女性が同時に私の荷物を持って階段を下りてくれた話もした。 彼は「持ちましょう?と言って断られるのがいやなんですよ、多分」と応え「特に男の年上は席を譲っても、必ず断られるのです」と
言う。 なんだか、淋しい、人の情けの通じにくい国になってしまったのかしら? でも、この私もバスで初めて席を譲られた時は、かなり言いようのないショックに近いものを感じたのは確かなこと・・・・。
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