彼の叔父様夫妻特に叔母さまには時々お目にかかってお話させていただいた。 どちらかというと彼の女性の好みは細身の(その頃は私も今ほどは太めではなかったが・・・)なよなよ?した方だったらしくアメリカから帰国した時もそんな女性と御一緒だとか。 叔父さまの話の中で、叔父様が芦屋の病院に御見舞いにいらっした時、女性が御見舞いに来ていたので、追求なさったら、その人とは結婚する気はない、と言ったとか。 彼は東京に転勤することを強く望んでいたし、東京の女性と結婚したいと思っていたことは確かだった。
彼は地方の出身だったし、ご実家もお兄様は家業を継いでいらっして、お母様は当時の地方の師範学校を出ていらっして、巻紙のお手紙を頂いたその字はほんとに見事なものだった。 お母様も彼の叔父様にすべて任せていらっしゃる感じがした。
一方私の方は、母を納得させるのは簡単なことだったが、父は当時所長として地方の会社にいた。 父は結婚相手として弁護士と新聞記者は好まないようだった。 そこで私は母と策を練って、父が関西方面に出張の時を選んで、大阪のホテルで彼とお会いすることになった。 その日私は少し早めに病院に彼に会いに行った。 その頃は彼も大分回復なさって、大部屋に移っていた。 下で彼に連絡したら、部屋まで来てくれ、といわれて二階に行った。 そこは所謂大部屋で、十床くらいあっただろうか? 何故わたしが10人もの患者さんたちの好奇の目に合わなければならないのか?と考える余地もなかった。 彼は多分一番奥のベッドだった記憶がある。 自分で言うのも可笑しいが私はその頃帽子製作もしていたので、東京風の可也キマッタ服装をしていたと思う。 その上晴れの日だったから・・・。
電車で大阪まで行ったと思う。 今ははっきり思い出せない。 父は一目で彼を気に入ったようだった。 むしろ、はしゃいでいるように見えた。 父はケッコウ面食いだったので、すらっとした長身を見ただけで気に入ったように見えた。
退屈だったら読まないでね! まだまだ、先があるのよ!
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